2024年5月に行われた第3回FIFA Football Agent Exam(第3回 FIFAサッカーエージェント試験)に合格し、FIFA Football Agent(FIFAサッカーエージェント)として活動することになりました。
2023年10月からは、FIFA Football Agent Exam(FIFAサッカーエージェント試験)の合格者だけが、エージェント(仲介人・代理人)として活動することができます。
海外移籍だけでなく、日本国内の移籍にもFIFA Football Agent License(FIFAサッカーエージェント資格)が必須となります。
※昨年に2名のサッカー留学生をWEリーグに入れましたが、その時はJFA 仲介人(日本サッカー協会 仲介人)として活動しました。
今回は筆者が行った、FIFA Football Agent Exam(FIFAサッカーエージェント試験)の試験対策を紹介します。
FIFA Football Agent Exam(FIFAサッカーエージェント試験)
*試験時間:1時間
*問題数:20問
*言語:英語、スペイン語、フランス語
*正答率:75%以上(正解が15問以上)
試験は年に2回(2025年からは1回)のみで、1時間の試験で選択式の問題が20問出題され、15問以上の正解で合格となります。
試験中はFIFA Study Materials(学習教材)を使用することが許されています。
言語は英語、スペイン語、フランス語から選択でき、翻訳ツールの使用が許可されています。
第1回目の合格率は約50%と想定より高めでしたが、2回目以降は合格率は下がり英語圏でも不合格になる人がいるほど難しく、特に日本人を含む非英語圏の合格率は格段と低くなります。
英語圏の人でも不合格になる最大の原因は時間切れと言われています。
1問あたり3分ペースで答えないと間に合わない訳ですが、学習教材は700ページにも及ぶ膨大な量であるため、正解を探し出すにはかなりの時間を要します。
そして日本人が不合格になる最大の理由は、言語の問題です。
700ページの学習教材も試験問題も全て英語(orスペイン語orフランス語)です。
英語が苦手な場合は翻訳ツールを使えますが、問題文を翻訳し、学習教材の検索と翻訳を繰り返していると、1問3分のペースで解答するのは限りなく不可能です。
しかも、翻訳ツールは便利ではありますが、様々な翻訳ミスが起こります。
例えば、学習教材に書かれている『international windows』は「国際的な窓」に、『international transfer』は「国際送金」や「国際送迎」に変換されることがあります。
これぐらい違和感があればまだ翻訳ミスだと気付きますが、『interests』を「利益」ではなく、「興味」と訳されると変な日本語ではないため翻訳ミスに気付くのは難しく、致命的なミスとなります。
実際にこのような問題で不正解になったことがあるので、実例を紹介します。
模擬試験で、「エージェントが契約できないのはどういう時か?」という問題がありました。
翻訳ツールを使いながら正解を探し、「エージェントがクラブに興味を持っている時」と翻訳された解答は選択しませんでしたが、本来は「エージェントがクラブと利害関係がある時」という意味であったため不正解となりました。
他にも、バグのような翻訳が表示されることもあります。
学習教材を翻訳ツールにコピペすると以下のような翻訳結果が表示されます。
なぜか(ⅱ)だけ2回翻訳されています。
これはまだ良い方で、全く正反対の意味に訳されることもあります。
本番でもこのような様々な翻訳ミスは頻発するので、合格に近付くためにはこうした翻訳ミスを減らす必要があります。
また、試験中に使用できるFIFA Study Materials(学習教材)もリンクで開く方法とダウンロードしたものを開く方法がありますが、後者を使用した方が圧倒的に試験で有利になります。
ここから先は、これらの問題の解決方法や学習教材の活用術、そして筆者が合格までにした勉強法を事細かく紹介しています。
*翻訳ツールで翻訳ミスを無くす方法、正しい使い方
*翻訳ツールの有料プラン
*学習教材はリンク版とPDF版どちらが良いか
*問題の解き方
*学習教材の使い方
*日本語学習教材の作成方法
*学習教材の検索方法
*正解を導くまでの確率とスピードを上げる方法
*勉強方法
*実際に受講した有料のオンラインコース(500問以上の模擬試験と講義)
*無料で使えるおすすめサイト
など
を1万文字と画像を使って説明しています。
筆者も英語がペラペラな訳ではなく、1度不合格を経験し、2回目の試験で合格しました。
1回の受験料は約50,000円と高額なので何回も失敗したくないですし、2025年から試験は年に1度に減るので、早い段階で受かりたいことと思います。
自力で試験対策をされている方はぜひ続きを読んで実践してみてください。