オランダサッカー留学 ~練習参加とプレシーズン合宿参加~

 

オランダサッカー留学をスタートしてまだ数か月ですが、男女ともいくつかのクラブに練習参加しました。留学後のイメージを持ってもらうためにチームトライアル(練習参加)について紹介します。

ここでは男子の4部、6部、7部、9部の練習参加の雰囲気とクラブの特徴を交えながら説明していきます。プレシーズンのチーム合宿にも参加しましたので、こちらも少しだけお見せします。

男子オランダサッカーリーグ

オランダ男子の1部リーグは『エールディヴィジ(Eredivisie)』
アヤックスを筆頭にやフェイエノールト、PSV、FCユトレヒト、AZアルクマールなど、これまでにも日本人選手が在籍したクラブがたくさんあります。

2部は『エールステ ディヴィジ(EersteDivisie)』
スポンサーの名前から「Keuken Kampioen Divisie」とも呼ばれています。
アヤックスやPSVの若手チームとプロクラブが混在するリーグです。

3部以下からはアマチュアリーグになります。
3部:トゥヴェーデ ディヴィジ(Tweede Divisie)
4部:デルデ ディヴィジ(Derde Divisie)
5部:ヴィエーデ ディヴィジ(Vierde Divisie)昨年まではフーフト クラッセ(Hoofd Klasse)
6部:エールステ クラッセ(Eerste Klasse)

オランダのアマチュアリーグの仕組みはとても複雑です。
同じリーグでも土曜日リーグや日曜日リーグと2つのリーグがあります。これは宗教の違いによるもので、1960年代に日曜日を安息日としているプロテスタントは土曜日リーグに参加、カトリックや労働階級の方は日曜日リーグに参加するという仕組みが出来たためです。最近では宗教上の縛りも以前ほど厳しくないため、どちらにも参加している人もいるそうです。

また、リーグ名もたまに変わってしまうので覚えるのが大変です。

さらに、6部リーグの中の3番目リーグ。のように、同じリーグ内でも複数のカテゴリーに分かれるため、同じ6部でも実際は9部相当ということもありえます。
「5部リーグのチームを紹介するよ。」と言われても、実際は5部リーグの中の4部リーグだった場合は、レベル的には9部相当にあたるため、期待と全然違う結果になってしまうことも起こり得ます。ここはオランダサッカー留学の注意点かと思います。

今回ここで紹介する4~9部のクラブは、1部のエールディヴィジから数えて何部相当にあたるかを数えた上での数字になりますので安心してください。

オランダ男子サッカー9部

元オランダ代表10番 スナイデルがオーナー

今回紹介したいクラブの中でも面白いのがこの9部のクラブです。ここは元オランダ代表の10番スナイデルがオーナーのクラブです。9部ながら施設環境は日本のJFLやJ3よりも良いかもしれません。クラブハウス、天然芝と人工芝、ミニサッカーコートを所有し、トライアルに参加した留学生には€500/月(月給 約7万円)を提示してくれました。

正直なところ、「オーナーと言ってもそんなに頻繁には現れないんでしょ。来ても重要な試合ぐらい?」と思っていましたが、練習参加初日ですぐに会うことができました。近所に住んでいて、クラブハウスにはよく来るそうです。

トレーニング風景

まだプレシーズンのトレーニングが本格的に始まる前だったため参加人数は多くなかったですが、ボール回しからゲーム形式、ランニングセッションとしっかりとメニューが作られていました。

9部のクラブでも天然芝と人工芝のグラウンドと立派なクラブハウスが完備されています。
さらにヨハン・クライフ財団によるキッズ用のコートも施設内に整備されていました。

オランダ男子サッカー7部

グラウンドは天然芝が2面と人工芝が1面、そこにクラブハウスとテラスが併設されています。

トレーニング風景

こちらも本格始動前の為、トレーニング自体は軽めの内容でした。

オランダ男子サッカー4部

オランダ4部のクラブにはスタンド付きの天然芝グラウンドと複数の人工芝グラウンドとクラブハウスが整備されています。

こちらのクラブは女子サッカーも強豪チームでオランダ女子サッカーリーグに所属しています。クラブハウスにはこれまでのトロフィーなどが所狭しと飾られています。

トレーニング風景

このレベルまでくると190cm級でスピードもあり、技術も高く、しなやかな選手が多く在籍しています。この強度の中で戦うには負けないフィジカルと特筆したスキルが求められてきます。
ゲームスピードが上がり、戦術理解度も高く要求されます。語学力やコミュニケーション能力も同時に高めないといけません。

オランダ男子サッカー6部

こちらも他と同様に天然芝や人工芝のグラウンドとクラブハウスとカフェが併設されています。

試合の時だけでなく夏場や冬場にトレーニングを待つ人達にはこのようなカフェやクラブハウスはとても助かります。

トレーニング風景

毎週木曜日のゲームで勝ったら1ポイント。シーズン終了後にポイント1位の選手は各スポンサーから豪華景品が出るらしいです。スポンサーからの景品が気になるところです。

チームビルディング合宿

6部のクラブのチームビルディング合宿にも参加しました。

合宿ではトレーニングや映像分析、ミーティングだけでなく、チームの団結力を高めるためのアクティビティが用意されていましたが、最後はNight Clubに行ったそうです。お酒が弱い留学生でしたが、強制ではなくみんなフレンドリーなので楽しめました。

最後に

オランダのサッカー環境は周辺国のドイツと同じように整っています。とくにアマチュアクラブでもエールディビジのクラブとの提携もあり、街単位、地域単位、国単位で育成が行われているのはサッカー大国ならではの仕組みかと思います。

これまでオランダのプロリーグ以外で日本人がプレーする機会はありませんでしたが、どのクラブもウェルカムに受け入れてくれたのはとても好印象でした。それだけ実力主義で認めてくれます。

非英語圏の国の中で最も英語が話せる国がオランダです。ビックリする程にどこでも英語が通じるので、今回の視察でも困ることが全くありませんでした。オランダにはオランダ語だけでなく英語を学べる学校もあるので、サッカーだけでなく語学も学びたい選手にも最適です。


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