オランダ女子サッカー2部リーグで指導する留学生 ~UEFAライセンス取得を目指す~

UEFA指導者ライセンスの取得を目標に、2023-24シーズンからオランダの現地クラブで指導者として挑戦している留学生がいます。
所属先はオランダ女子サッカー2部クラブで、プレシーズンにはアヤックスやフェイエノールトなど女子エールディヴィジのクラブとも対戦することがあり、日本では絶対にできない経験を留学1年目からしています。

なぜオランダを選んだのか?

欧州、特にイングランド、ドイツ、スペインに留学する選手や指導者は多くいますが、彼が留学先にオランダを選んだ理由はただ一つ、「ビザ」の問題です。
ヨーロッパやオーストラリアなど多くの国でワーキングホリデービザが発給されていますが、どの国も18~30歳までという年齢制限があります。それ以外の方法で滞在するとなると、イギリスなどの限られた国では語学学生ビザがありますが、最大でも1年程しか滞在できません。
UEFAの上位ライセンスを取得するには数年以上の長い期間がかかります。
将来は海外で指導者として活動すると決めていた彼は、近年注目されているオランダの「フリーランスビザ(個人事業主ビザ)」で渡航することを決めました。

オランダは非英語圏で1番英語が話せる国ですが、長くオランダで生活すること、指導者ライセンスを取得することを考えて、最初からオランダ語を習得することも決めました。

チーム所属までの道のり

事前にいくつかのクラブに指導者CVを送り、面談の約束は取り付けていましたが、そう上手くは進まないのが海外です。所属まで紆余曲折があるかと思っていましたが、今回は拍子抜けするほどすんなりと決まりました。
最初にトライアル(面談)に行ったところがオランダ女子サッカー2部クラブで、その場ですぐにオファーをもらえたので即決しました。

オランダを含む海外での指導経験がゼロにも関わらず、オランダ女子サッカー2部リーグのトップチームに所属させてもらえるのはかなりレアなケースです。
注)クラブとの関係性もあるので、誰でも簡単に所属できるとは思わないでください。

クラブでの活動

トレーニング・コーチングの様子

トップチームのアシスタントコーチとしてクラブに登録後、初めのころは選手に交じって一緒にトレーニングをしながら練習の流れや構成を学んでいきました。U15,U16の日本代表の経験もあり、サッカー選手の経験値をうまく活かしてコミュニケーションを取ることができました。

今では練習メニューも任されるようになり、自分で考えたトレーニングを身振り手振りで伝え、デモンストレーションをしながら落とし込んでいます。

まだまだ言語やコミュニケーションは足りていませんが、残りのシーズンでもっと多くの責任あるタスクをこなせるよう成長してもらいたいです。

ベルギー遠征

シーズンが始まる前、まだ全く言語を理解できていない状況でしたが、ベルギー遠征にも連れて行ってもらいました。練習や試合だけでなく、このような遠征や練習の行き帰りの時間でもコミュニケーションを深められます。
遠征では女子ベルギーリーグ1部のKV Mechelenとプレシーズンマッチを行いました。

試合の様子

女子エールディヴィジのAZとトレーニングマッチ

プレシーズンやリーグ中断期間中にはオランダ女子サッカー1部クラブとのトレーニングマッチが頻繁に行われます。

この日は男子チームには菅原由勢が所属するAZとの試合でしたが、2-3と善戦しました。欧州のトップクラブのレベルや環境をピッチレベルで知れるのも、このカテゴリーに所属してるからこそです。

ホームゲーム

トップチームとセカンドチーム共にホームで試合がある日は、セカンドチームの試合も見学するそうです。まだ試合で指揮を執ることはなく、ウォーミングアップの準備などアシスタント要素が多いですが、いつかはオランダのトップリーグで指揮を執るところを見てみたいです。

アヤックスのコーチング講習会に参加

将来的にUEFAのライセンス取得を目指す彼は、所属クラブ以外でも、アヤックスが開催しているコーチングセミナーに参加するなど、精力的に活動しています。こうした生のオランダ語や英語での講習会に参加することで、欧州でコーチとして生きていくための知識やノウハウを習得するだけでなく、人脈を広げることもできます。

オフの日

サッカーがない日は、オランダ語のレッスンを受けたり、日本食レストランでバイトをしています。円安の影響もありますが、オランダは最低賃金が高いので月に30万円以上稼ぐ留学生が多いです。しかも賄い付きなので、欧州では高額になってしまう日本食を食べれて食費も浮かせられるという一石二鳥です。

最後に

30代での留学はサッカー関係者にとっては若くない年齢です。
しかし、日本で安定した職業に付いていたにも関わらず海外挑戦を決心しただけあり、自分が成長するには何が必要かを理解し、行動に移すことができるのが彼の強みだと思います。

渡航後すぐにオランダ語のレッスンを申し込んだり、トライアル(面談)の1クラブ目で即決で返答するなど、10代や20代の留学生とは違う印象を受けました。
まだまだ留学して1年目ですが、これから語学力も伸ばして少しずつ活躍の場を増やしていってほしいと思います。

オランダサッカー指導者留学生の第1号として大いに期待しています。


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