オランダ女子サッカーの最高峰『女子エールディヴィジ』のトライアル参加

これまでに、2022-23シーズンにオランダ女子サッカー留学で大活躍を収め、2023-24シーズンから晴れてWEリーガーにステップアップした平國選手のオランダでの様子をいくつか紹介しました。
今回はWEリーガーとは別に、オランダでの目標の一つであった女子エールディヴィジ(オランダ女子サッカー1部リーグ)加入に向けたトライアル参加の様子を紹介します。

女子エールディヴィジのトライアル参加

オランダ女子サッカー2部リーグでプレーしていた平國選手は、シーズン後のステップアップとして、オランダ女子サッカーのトップリーグである女子エールディヴィジへの入団も目標の一つにしていました。
様々なご縁からシーズン後半に2クラブのトライアルを受けました。

※女子エールディヴィジはオランダ女子サッカー唯一のプロリーグです。

トライアウト1つ目のクラブ

1つ目のクラブは女子エールディヴィジでも常に上位に位置する強豪クラブでした。
トレーニングに緊張感があり、サッカーのレベルはもちろんのこと高く、やっていて楽しかったと本人も言っていました。
3回の練習参加の中、アジリティのトレーニングではトップの成績を収め、全くついていけないということはなく、溶け込めていた印象でした。
しかし、結果は不合格。
オランダサッカーの平均年齢はとても低いため、年齢的な部分も伝えられましたが、主には2つ、「語学の面」と「これ!というプレー」を見せられなかったことが大きいと関係者からフィードバックをもらいました。

ずば抜けたプレーを見せられなくても、練習にしっかりついていけるレベルであれば、現地人選手の場合は所属できるかもしれません。
しかし、同じレベルであれば少しでも若い選手、しっかりと意思疎通ができる選手を取るのが普通です。ましてやオランダなど外国人選手に対して、ビザ発給のための最低賃金が決まっている国では尚更です。
意思疎通ができてさらなる成長が見込める若い選手、もしくは、違いを作れる選手、チームを勝たせてくれる選手でないとクラブ側がリスクと責任を負ってまで取りたいと思わないのは当然です。

海外でプレーする日本人選手の課題であり、アマチュアとプロの世界の差を痛感しました。

トライアウト2つ目のクラブ

2つ目の参加クラブはリーグ最下位のクラブでした。1つ目のクラブでの反省点を活かし、プレーに集中するだけでなく、積極的にコミュニケーションを取りました。

充分にやっていける力を発揮し、再度の練習参加オファーを貰いました。
しかし、1つ目のクラブや現所属先のクラブに比べてチームの練習に対するモチベーションが低く、全くワクワクしなかったため、今回は選手側からお断りしました。
チームは最下位ですが、降格も無いため危機感もなくぬるいムードになっていたと思います。プレシーズンやシーズン前半で参加していたらまた違う雰囲気の中でできたかもしれませんが、選手の想いを尊重してお断りしました。

最後に

2つのプロクラブを受けましたが、改めてトライアルの難しさを知りました。
トライアルにタイミングは付き物です。その時々のチーム状況や練習内容は違い、その中で自分をしっかりアピールする必要があります。
自分の何が強みで、どう表現すればチームに伝わるのかを短時間で証明しなければいけません。

さらに練習前後に監督やディレクターと面談を設けるチームもあり、その国の言葉(もしくは英語)で自己紹介や自己PRをしなければなりません。
日本語でも突然の質問に答えるのは容易ではないので、日頃から自身のサッカーキャリアやストロングポイント、サッカーに対する考えや目標を言語化しておく必要があります。

1つ目のクラブからのオファーは残念ながらもらえませんでしたが、海外の厳しい状況下でのトライアルはとても貴重な経験になったと思います。


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