オランダ女子サッカー Ter Leede(テルレーデ) ~2022年UEFA最優秀監督が育ったクラブ~

オランダ女子サッカーリーグ2部のTer Leede(テル・レーデ)についてまとめます。

TER LEEDE(テル・レーデ)

Ter Leede(テル・レーデ)はオランダ女子サッカーリーグ2部のクラブです。
(男子チームは4部リーグに所属しています。)

女子エールディヴィジが設立される前までは国内で2番目に国内タイトルが多く、オランダの女子クラブで初めてUEFA Women’s Cup(UEFA女子チャンピオンズリーグの前身となる大会)に出場した歴史のあるクラブです。

Sarina Wiegman(サリーナ・ウィーグマン)

Ter Leede(テル・レーデ)はレジェンドであるサリーナ・ウィーグマン(オランダ語読みでヴィーフマン)が育ったクラブです。
サリーナ・ウィーグマンは、オランダ代表を率いて女子ユーロ2017を優勝、続く女子ユーロ2022ではイングランド代表を率いて大会2連覇(どちらも全勝優勝)を達成し、2022年のUEFA最優秀監督に選ばれました。

彼女が選手としても指導者としてもそのキャリアをスタートさせたのがこのクラブです。

クラブハウス内には彼女がクラブにもたらした数々のトロフィーと当時の新聞や写真が至るところに飾られ、彼女の功績が讃えられています。

こちらのサリーナ・ウィーグマンのドキュメンタリー映像には上で紹介したテル・レーデの施設もたくさん出てきます。

グラウンド

天然芝グラウンド(ホームスタジアム)

人工芝グラウンド

テル・レーデは女子チームだけでなく男子チームもあり、複数のグラウンドを練習や試合ごとに使い分けています。
天然芝のグラウンドの写真やトップ画からも分かる通り、多くのスポンサーが付いています。

クラブハウス

カフェテリア

クラブハウス内にはカフェが併設されています。オランダの冬はとても寒く、ここで練習が終わるのを待ったり、試合見学の合間に寒さを凌ぐことができます。訪問した時は監督やボードメンバーがミーティングをしていました。

【キッズコーナー】

カフェテリアの中にはベビーやキッズ向けのコーナーがいくつか用意されています。スタッフに聞いたところ、Ter Leedeの関係者だけでなく、近隣の家族がここで子供を遊ばせたりすることもできるそうです。一時託児所のような役割も果たしているとか。クラブと住民が持ちつ持たれつの関係であり、クラブが街に根付いてることがよく分かります。

テラス

カフェテリアとグラウンドの間がテラス席になっています。カフェでコーヒーやビールを買ってここで練習や試合を観るのが家族やサポーターの日常です。

ミーティングスペース

先程のカフェやテラスでも簡単なミーティングが行われますが、その他にもいくつかのミーティングルームがあります。このスクリーン付きの部屋では試合の分析などを行います。

最後に

Ter Leede » Vrouwen

上の写真を見て分かる通り、指導者を含めたスタッフの数も整っています。この他にもボードメンバーを合わせた多くのスタッフによって支えられています。

女子は2部、男子は4部とプロ手前のクラブですが、テル・レーデの環境はとても整っていると感じました。今は考えていないそうですが、将来的に女子エールディヴィジへの参入を検討することもあるかもしれません。


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