アマチュアやセミプロの選手でも複数年に渡り海外でプレーする機会が増え、より良いクラブへ移籍したい。他国に挑戦したい。という選手も増えてきました。
また、情報が増えた昨今、サッカー留学の方法も多種多様となり、エージェントを使わずに自力で留学される方も増えてきました。
しかし、何とかなる精神でトライアルを受け、自力でチームに所属できたとしても、シーズンが始まってみたら、「チームが弱すぎた」「試合で使ってもらえない」「突然クビを宣告された」という状況に陥る選手もいます。
これらはよくあるリアルな声で、弊社にもヘルプを求める留学生がよく来られます。
どうしたら、より高いカテゴリーのチームに所属できるのか?
Contents
Football CV(履歴書)とHighlight Video(プレー動画)
語学力とは別に、Football CV(履歴書)やHighlight Video(プレー動画)を持っているか。
これが、とても重要な要素の1つに挙げられます。
せっかく留学したのに所属先が決まらない。2年目は自力でチーム探しをしたい。
適切なCVとHighlight Videoを持っているかどうかで、トライアルに挑戦できるチーム数にもカテゴリーにも可能性が広がります。上のカテゴリーでプレーするにも、自力でチーム探しをするにも必要不可欠です。
今回はCVとHighlight Videoの概要と自力で練習参加やトライアルにこぎつける方法について。
CV / Highlight Videoの内容と作成方法は後日アップします。
※可能な限りエージェントを使う事をオススメします。日本からだけでも何千人が留学しているため、顔も知らない他人に1人ずつ対応できるクラブは限られています。また所属できたとしても言葉が分からないと契約内容などで損をする事も多々あります。
CVとHighlight Videoを持った状態でエージェントにお願いするのがベストです。
ある程度の語学力が付いてる方、ある程度のレベル(クラブからビザや給料が出ている方)でプレーされている方は、適切なCVやプレー動画があればさらなるステップアップも可能です。
留学の全てを独力でされる方は、現状を理解した上で試みてください。
CV(履歴書)とHighlight Video(プレー動画)の役割
そもそも『CV』と『Highlight Video』とはどのような意味をなすのか。
『CV』= 一般企業の新卒・中途採用の「エントリーシート」、「履歴書」にあたります。
curriculum vitaeの略で、「resume」とも言われます。
『Highlight Video』= 一般企業の「職務経歴書」、デザイナーの「ポートフォリオ」、音楽業界の「デモ音源」と同じだけの価値があります。
「Highlight Movie」や「Soccer Recruiting Video」など言い方は様々です。
職務経歴書なしで入社させてくれ。デモテープなしで音楽事務所に所属させてくれ。とお願いしたところで門前払いされるのは目に見えています。
しかし、なぜかサッカー選手に至っては、この行為を怠っている方が非常に多く見受けられます。
ちなみに、『トライアル』= 一般企業の「面接」だと思うと、チーム入団(入社)までの全体像がイメージしやすいかと思います。
チームやカテゴリーに応じて内容を変える
一般社会での履歴書や職務経歴書は、面接を受ける会社や業種・職種に合わせて内容(書き方や志望動機)を変えるのが普通です。管理職を求めているのであればリーダーとしての活動や人物像、営業職であれば、成績・達成率や得意としている営業先(新規・既存 / 大手・ベンチャー)など、注目して欲しい部分が分かるように構成していきます。
サッカーも一緒で、学校のサッカーアカデミー向け、プロ(セミプロ)クラブ向け、クラブカテゴリーやポジション別に構成を変える必要があります。
例えば、サイドバックとサイドハーフどちらもできる選手は、チームが求めているポジションがバックなのかハーフなのかでアピールの比重を変える必要があります。
さらにチームの要求が守備重視なのか、攻撃重視なのかによってもアピールの仕方は変わります。
チームの視察と研究
一般社会の就職活動では、「企業研究」というものがあります。自分が入りたい会社の概要やビジョンから、募集要項に求められている職種、業務内容を調べていきます。
サッカーであれば、チーム状況(チームレベル、練習環境、外国人枠)、サッカースタイル、監督の求めるプレー、強化したいポジションなどを前もって把握する事です。
これらを知る事は、CVに書く内容だけでなく、本番のトライアルで見せるプレーにも繋がっていきます。
自身のポジションがサイドバックで、ストロングポイントが攻撃的なオーバーラップなのであれば、サイドバックの攻撃参加を嫌う監督の元では重宝される可能性は低くなります。そもそもそのチームのトライアウトに参加するのはナンセンスです。その間にもっと自分に合ったであろうチームのトライアルが終了してしまいます。
一度でも受験をした事がある方は分かりますが、文系なのに理系科目で勝負しないのと同じです。
なのに、サッカーに関してはなぜか、所かまわずメールを送ったり飛び込みをする人がいます。
そんな中、偶然、来る者拒まずのチームに所属できてしまった場合、冒頭で伝えたように、結果として、「チームが弱すぎる。」「試合で使ってもらえない。」などの理由で留学の貴重な1年間を棒に振ってしまいます。
受けたいチームがどのようなスタイルなのか、チーム研究がされていないと、後々に苦労します。
事前にチームの下調べ(現地にいるなら視察、現地にいないならHPやチーム動画の閲覧)をしておけば、回避できる事です。
Appraisal Letter(紹介状・推薦状)
これは、第3者からの紹介状の事でReferral Letterとも言います。
さらに確率を上げたい人は、前・現所属クラブの監督やコーチから紹介状を書いてもらうと良いです。特にすでに現地でプレーしている人は有効です。
同国内や近隣諸国のクラブであればお互いにチーム(チーム名やレベル、戦術など)を把握している可能性があります。
例えば、オーストリア2部で活躍した事を紹介してもらえれば、ドイツの4部でできそうかイメージがつきますし、同じドイツ語で書いてくれたらより伝わりやすくなります。
これらの準備が出来たら、後はクラブ担当者に渡すだけです。
クラブ担当者へのアプローチ方法
クラブ担当者へのアプローチ方法は主に、直接的アプローチ(飛び込み)か間接的アプローチ(メールなど)になります。
直接的アプローチ(飛び込み)
これは、その名の通り、練習や試合を見に行き、直接監督やコーチ陣に声を掛ける方法です。
語学が達者であれば、その場で話を広げられる可能性もあります。
留学したばかりでまだ不慣れな場合は、伝えたい文章を覚え、用意したCVやHighlight Videoを直接見せましょう。
断られるケースもありますが、心折れずに継続するしかありません。
直接断られる事で、気持ちが落ちることもありますが、メールよりも想いや気持ちが伝わりやすいので、現地にいる方はこの方法がベストです。
注)くれぐれも自己中心的な行動や言動で相手を困らせないように気を付けてください。
立ち入り禁止区域に入ったり、練習や会話を中断させるようなことは厳禁です。
チームや監督の雰囲気を読むのも大事です。イライラしてそうな時は日を改める方が賢明です。
大事な試合の前の練習や負け試合後でピリピリしてる時は、聞く耳を持つのは難しいです。
これらもチーム研究ができていれば回避できます。
間接的アプローチ(メール/メッセージ)
こちらは、クラブのホームページやSNSから連絡を取る方法です。
まだ現地にいない人はこの方法しかありません。作成したCVとHighlight Videoを添付して送りましょう。
クラブのカテゴリーが上がる程、人気クラブになる程、返信の確率は低くなります。
同じようなメールを他の選手やエージェントからも何百件と受信するため、全てを確認し、添付データを開き、さらに返信をするのは至極、稀です。
まずは、メールを開いてもらうために「件名」を、そして添付データを開いてもらうために「本文」を工夫しましょう。
伝えたい事がたくさんあってもまずは、CVとHighlight Videoを開かせる事だけを考え、相手の気持ちになって内容を心掛けましょう。
運良く、数回のメールで返信が来ることもありますが、何十件、何百件送っても返事がない事もざらにあります。こちらも心折れずに頑張りましょう。
注)飛び込みと違い、お互いに相手の表情が分かりません。同じクラブにしつこく送り続けるとスパム扱いされます。マナーを持ってメールをするように心がけてください。
まとめ
一時期、SNS上で自力で留学してチームに所属できた!という内容の投稿がありましたが、最近ではほとんど見なくなりました。それは稀に成功された方が投稿していたのであって、実際には自力で挑戦された方の多くがチーム探しに失敗しています。
自力でサッカー留学する事を否定するつもりは全くありません。私も2シーズンに渡り海外サッカーを経験しましたが、1度目はエージェントを使い、2度目は全て独力でやりました。
しかし時代は変わり、サッカー留学生は世界各国から何千人、何万人と来ています。その中で自分をアピールするには、”目に留まる”CVやHighlight Videoが不可欠です。
弊社にも渡航後に所属先が決まらず、チームを紹介して欲しい!!という相談がたくさん来ますが、その内のほぼ100%の留学生が現地の言葉(基本は英語でOK)で書かれた『プロフィール』を持っていません。
たまにCVやHighlight Videoを渡してくる方はいますが、内容や構成が悪く、クラブ担当者に渡すにはあまりにも乏しく、持っていないと等しい状況です。
自力で何とかしたい!という意気込みと根性があるのに準備を疎かにしてはもったいないです。
チーム探しで苦しむ前に事前準備を怠らず、少しでも可能性が高まるような努力をしましょう。
また、ある程度の語学力が付いてる方、ある程度のレベル(クラブからビザや給料が出ている方)のプレー経験がある方は、良いCVやプレー動画があればさらなるステップアップも可能です。
弊社ではエージェント業務だけでなく、CVとHighlight Videoのサポートも行っています。
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