アマチュアフットボールの聖地『ハックニー・マーシズ』~80面超のサッカー場で1日100試合~

イングリッシュフットボールを語る上で外せない場所、それが『ハックニー・マーシズ』。ここには80を超すフットボールピッチがあります。
サッカーの聖地『ウェンブリースタジアム』を聞いたことがある人はたくさんいると思いますが、ハックニー・マーシズは、アマチュアフットボールの聖地として世界的に有名です。
イングランドでは、「Hackney Marshes is internationally known as the spiritual home of Sunday league football」「Hackney Marshes, the spiritual home to grass roots football」などと言われており、直訳するとサンデーリーグやグラスルーツフットボールの聖的なホーム、つまりアマチュアフットボールの聖地を意味しています。

ハックニー・マーシズとは

ハックニー・マーシズ概要

名前:Hackney Marshes(ハックニー・マーシズ)
グラウンド:フットボールピッチ、ラグビーピッチ、クリケットグラウンド
施設:数十個の更衣室、大小の会議室やイベント会場、カフェやバー、駐車場など
場所:Homerton Road, Hackney, London, E9 5PF

ロンドン東部、オリンピックスタジアム(クイーン・エリザベス・オリンピック・パーク)のすぐ横にあります。2012年ロンドンオリンピックの際にクイーン・エリザベス・オリンピック・パークが作られました。その際にハックニー・マーシズ周辺地域が開拓され、いろいろと問題が起きたそうですがここでは割愛します。

ハックニー・マーシズ訪問

ハックニー・マーシズはハックニー地区の湿地帯で North MarshとSouth MarshとMabley Greenの3つから構成されています。とにかく広大なので最寄りの駅やバス停もいくつかありますが、ここでは私が訪問したルートを紹介します。

今回はウェストハム・ユナイテッドvsマンチェスター・ユナイテッドの観戦時に訪れたため、ロンドン地下鉄の「Stratford駅」からオリンピックスタジアムを経由し、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークの中を通りながら向かいました。ハックニー・マーシズは地図の上部にあります。

直接ハックニー・マーシズに行かれたい方は、Homerton Roadの「Hackney Marsh」バスストップを目指すとすぐです。

バス停のすぐ近くに、このような小道があります。

大通りが何本も交差する場所なので、この小道はちゃんと見ていないと見逃してしまいます。この小道を進んでいくと広大なグラウンドが広がります。この先にグラウンドなんてあるのかと思っていましたが、しっかりと出てきました。

このグラウンドはハックニー・マーシズの一部で、地図の通り、川(Lee River)を渡るとまた別のグラウンドが現れます。

訪れたのは午前中でしたが、すでにほぼ全てのグラウンドで試合が行われていました。毎週日曜日にはここだけで100試合以上が開催されているそうです。
サッカーだけでなくランニングや犬の散歩、芝生やベンチで読書やコーヒーを楽しんでいる方など、朝から本当に多くの方が訪れていました。

最後に

イングランドと言えば華やかなプレミアリーグを一番に思い描きますが、アマチュアフットボールの聖地を訪れることで、まさにイングランドはフットボール発祥の地であり、人々の生活の一部、文化であることが容易に理解できます。

イングリッシュフットボールに興味がある方、ウェストハムユナイテッドの試合を観戦される方は、ぜひハックニー・マーシズまで足を運んでみてください。


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