以前、イングランドの育成年代の大規模改革と結果について記載したが、そのユース世代(ヤングライオンズ)のその先、つまりトップチームでの課題について書いていきたい。
世界で一番お金が動くリーグ、すなわち各国のトッププレイヤーが集結するリーグ。
それこそがプレミアリーグの醍醐味である。
それゆえ、若手選手の出場機会が減少してしまうというイングランド代表にとってはマイナス要素が同時に存在する。
実際に、
FIFA W杯 U-17 の得点王 ブリュースター(リヴァプール)
FIFA W杯 U-20 のMVPで2014年の欧州選手権の得点王 ソランケ(チェルシー→リヴァプール)
でさえ、プレシーズンでの出場にとどまり、公式戦での出場はほとんどない。
※ソランケは冬にボーンマスに移籍
BBCが発表している、21歳以下の代表選手が、母国リーグで出場している時間の割合を以下にまとめてみた。
2017年に各年代の国際大会であれだけの結果を残した選手たちの出場時間の割合の少なさが目立っている。
このままいくと、2017-2018シーズン同様、5大リーグでの母国選手の出場時間はまたもやワーストとなってしまうだろう。
2017年のユース代表の成功をどのようにしてイングランド代表に還元していくか。
出場時間をどう増やしていくか。
プレミアリーグの価値が高まれば高まるほどイングランド代表の国際大会での活躍が遠ざかってしまうこの状況を変えていかなければいけない。
もし変えていくことができれば、それは間違いなくイングランド代表の成長に直結するであろう。
今後のプレミアリーグとイングランド代表の動向にさらに注目していきたい。
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