イングランドサッカー協会が掲げている『RESPECT』の精神。その中でも特に育成年代の現場で発信している「We Only Do Positive.」。今回はこのキャンペーンが出てくる『The FA Respect for Coaches』を受講しました。
Respect for Coachesというタイトルですが、コーチへのリスペクトではなく、コーチに必要なリスペクト(ポジティブ)とは何か。という内容になっています。
Contents
The FA Respect for Coaches
コース概要
こちらは「CORE COACHING COURSES」の中の1つとして展開されています。
※CORE COACHING COURSESは他に『The FA Equality and Diversity』があります。
受講制限はなく、FAの会員であれば誰でも受講する事が可能です。
所要時間は30分ですが、英語が得意ではない方は、1時間~2時間かかると思います。
英文で自分の意見を書く項目があるので、苦手でも頑張ってトライしましょう。
コース内容
チームメイト、対戦相手、対戦相手のコーチ、審判、親御さん等、関わる人々に対するRespectとは何か。どんな発言・振る舞いがどのような影響を与えるのかを学んでいきます。
・リスペクトとは何か?
・正しい環境の整備
・ポジティブな方法で選手を導く
・選手/チームメイトを信じる
・ポジティブなチームビルディング
・”なんでもできる”という姿勢を植え付ける
これらの一つのトピックを完了すると次のトピックにすすんでいきます。基本的には少年サッカーにフォーカスされた内容となっています。
全ての項目を完了するとこのような画面に替わります。
We Only Do Positive.
このコースでも出てくる「We Only Do Positive.」の代表的な動画
動画の最後でお父さんが言ってる「Heart of a lion that one.」は、「勇敢だったぞ」という意味です。ミスをしてもポジティブな声掛けをする、このキャンペーンの象徴的なシーンです。
イングランドの少年サッカー会場では、下記のようなボードやバナーやポールが立っています。
「良い行いが素晴らしいゲームにする」直訳するとこんな感じです。
他にもこのようなボードも良く目にします。
90% of children play better with Positivity
「90%の子供たちはポジティブな指導で上手くなる」というような意味です。ポジティブな指導とは、何でもかんでも褒めるだけでなく、勇気付ける声掛けをする、拍手する、シンプルに伝える、試合後に監督が率先して対戦相手や審判と握手に向かうなどの行動で示すことも重要です。それを見たキッズや保護者にもポジティブな行動が連鎖します。
We only do positive. How The FA is to use positivity to help create safe, fun and inclusive match-day environments…https://t.co/RQf5Ep9AC9https://t.co/a02pZSGK2b pic.twitter.com/UeV4YyHWx2
— Suffolk Football Association (@SuffolkFA) September 21, 2018
Two of our parents rocking our new club branded ‘We only do positive’ umbrellas. #WeOnlyDoPositive #GrassRootsFootball @HampshireFA @FA @FootballGrf pic.twitter.com/syGe0JWmPg
— 𝗛𝗮𝘁𝗰𝗵 𝗪𝗮𝗿𝗿𝗲𝗻 𝗣𝗵𝗼𝗲𝗻𝗶𝘅 𝗙𝗖 (@HWPhoenix) November 9, 2019
コース受講方法
まずは、FA(イングランドサッカー協会)の会員になる必要があります。
会員ナンバーでログイン後、コチラのサイトに入ります。
説明分をしっかりと読みながら下にスクロールしていき、一番下のオンラインモジュールをクリックすると別ウィンドウが立ち上がります。
最初と最後に簡単なアンケートがあります。
時間がかかっても、一つずつ理解して進んでいきましょう。
コースを完了すると「CERTIFICATE(終了書)」をダウンロードできるようになります。
まとめ
少年サッカーの会場でこれらの看板やバナーに囲まれてプレーをしていれば、指導者が怒鳴るという事もありません。明らかに場違いな指導者になってしまいます。
監督やコーチは、子供たちを守る事、ポジティブに接する事を心掛けるよう指導されています。他のコースでもこれらのポジティブな発言や振る舞いについてたくさん出てくるように、協会で一貫した指導者の育成システムが構築されています。
ポジティブな指導者、ポジティブなサインなど、サッカー会場が生み出すこれらの環境を見ていると、親御さんも帰り道や家の中でもポジティブな指導をしてくれるはずです。
どれだけ下手でもポジティブな声替えで子供たちは成長します。
デビッド・ベッカムやハリー・ケインも少年時代は小柄で足が遅かったですが、どちらもスーパースターに成長しました。彼らも「people develop at different rates(人の成長はそれぞれだ)」と言っています。子供たちの成長を伸ばすのも止めるのも、まわりの大人、一人一人の接し方次第です。
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