The FA Guide to Anti-Doping ~その薬、禁止薬物かも~

Course: The FA Guide to Anti-Doping

今回はFAオンラインモジュールの『The FA Guide to Anti-Doping 』を受講しました。基礎知識がない分、これまでのオンラインモジュールよりも苦戦しましたが、興味深いものだったので、簡単にまとめておきます。

The FA Guide to Anti-Doping

コース概要

The FA Guide to Anti-Doping』は禁止薬物と禁止薬物によって引き起こされる現象やドーピング検査の手順を学び、イングランドサッカーを安全でクリーンなものにするための導入ガイドです。

禁止薬物は、大麻やコカインなどの麻薬だけでなく、一般に売られている市販薬にも含まれている事があります。サッカークラブ関係者やサッカー選手はこれらを理解し服薬しないと罰せられる事があるのでとても重要な内容です。

コース内容

・アンチドーピングの狙い
・禁止薬物について
・禁止薬物により引き起こされる身体的・心理的副作用
・禁止薬物による処罰
・ドーピング検査の手順
・禁止薬物を調べる方法

これらを中心に学んでいきます。
コースはオンラインモジュールで、Part2まであります。所要時間は併せて約1時間ですが、難しい単語が羅列されるので、英語力がないと、3時間程かかると思います。

The Global Drug Reference Online (Global DRO)

一つ、このオンラインコースでも紹介されているとても重要なサイトがあるので紹介します。『The Global Drug Reference Online (Global DRO)
購入した市販薬や、これから摂取しようとしているお薬が、ドーピングに引っかかるものかを調べる事ができます。日本語サイトが用意されているため簡単に検索ができます。

特に総合感冒薬や喘息を抑える薬は、用法や容量を間違えるとドーピングに引っかかる可能性があるため、常備薬を持っている人は事前に調べておく必要があります。

例えば、CMでも有名な「コンタック総合感冒薬EX」を調べてみると、「禁止薬物」に分類されます。風邪を引いた時に服用する選手もいるのではないでしょうか。
小中学生やアマチュアのサッカーではなかなかドーピング検査は行われませんが、しっかりと理解したうえで服用するのが望ましいです。

FAのドーピングルールは、世界アンチ・ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)に基づいています。

※もし禁止薬物の使用が必要と診断された場合は、治療使用特例(Therapeutic Use Exemption:TUE)の申請をする事ができます。

コース受講方法

まずは、FA(イングランドサッカー協会)の会員になる必要があります。
会員ナンバーでログイン後、コチラのサイトに入ります。

説明分をしっかりと読みながら下にスクロールしていき、一番下のオンラインモジュールを開きます。まずはPart1の「DIGITAL LEARNING: PART ONE」から開始します。

Part1が完了したら、「DIGITAL LEARNING: PART TWO」にすすみます。
専門用語など難しい単語がたくさん出てきますが、根気よく一つずつ理解しながらすすんでください。

まとめ

ドーピングという言葉はよく耳にしますが、「自分はそんなものは使用しない」と思っている選手・サッカー関係者がほとんどだと思います。
しかし、禁止薬物は、普段何気なく使用している市販薬や、いつも持ち歩いている常備薬にも含まれている可能性があり、知らず知らずのうちに摂取してしまっているケースもあります。
自分のキャリアを守るためにも、サッカー選手が自ら学び、ドーピングの危険性についての知識を入れておく必要があると思います。


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