Chikara Masutani
Liverpool John Moores University(リヴァプール・ジョン・ムーア大学) 在学
Billinge FC 所属
Twitter:https://twitter.com/CMasutani
イギリスのリヴァプールで文武両道のサッカー人として挑戦する日本人大学生がいる。
チカラ君と初めて会ったのは2019年の5月。高校を卒業したばかりで、9月からイギリスの大学留学を計画をしていた。
今回は彼のイギリス留学生活をインタビューを交えて紹介していきます。
Contents
Liverpool John Moores University
2019年9月からの1年間はファウンデーションコース『Life Sciences』に通い、
2020年9月からは大学の『Science and Football(フットボール科学)』を専攻。
リヴァプール・ジョン・ムーア大学進学の決め手
日本の志望校に現役で受からなかったことが結果的にイギリスの大学進学に繋がったので、自分の決断を尊重しサポートしてくれている両親初め全ての人に感謝です。
結果論ではありますが、これまでの人生で1番いい方向に転んだ決断であり、
今後もイギリスの大学に進んだこの決断の価値を高めていけるように行動したいです。
どうしてイギリスの大学、その中でもリヴァプール・ジョン・ムーア大学に決めたのかキッカケなどあれば教えてください。
リヴァプール・ジョン・ムーア大学に決めたのは、まず、知り合いの先輩が在学していたことが大きいです。
話を聞かせていただき、行きたい!と思った上に、日本のどこの大学よりも充実した環境だろうとすぐに確信しました。
Science and Footballコースが有名なのは前から知っていたし上記の条件を外す要素がなかったこともリヴァプール・ジョン・ムーア大学を選んだ理由です。
それでは、留学1年目のLife Scienceコースではどのようなことを学んだか教えてください。
ファウンデーションコースの1年間
レポートなどは生物、化学の内容のものもあれば、英語のクラスではフリーテーマで書くものもありました。
プレゼンやディスカッションの練習を授業中に何度も行う機会があり英語のベースを作るという目的が大きかったと思います。
最初の方はグループワークなどでも意見を言うことがほとんど出来ず、授業が終わった後に内容について先生やクラスメイトにマンツーマンで見てもらい意見を交わすということがほとんどでした。
リスニングのスキルが伸びてからは授業の理解もかなり深まり、自主学習の質も飛躍的に上がりました。
グループワークやプレゼンでも自信を持って話せるようになったのも12月くらいからだと思います。
Twitterを見て、かなりストイックに英語の勉強をしてるなと思ってたんだけど、英語の習得に関して特に気を付けていた事はありますか?
これに関しては、とりあえず周りがやってないくらい話しかける、質問する、”イギリス人による英語”に触れる機会をつくる、インプットしたものを積極的にアウトプットすることを意識しています。
友達を作ること、話しかけることに関してはサッカーや日本人であるというツールもあるので何も問題ないです…
性格上の強みかもしれないと思っています。
最初の頃は気合い入れて勉強してても、なかなか続けられずに途中でやめちゃう学生さんが多いんだけど、チカラ君は継続力もあるから飛躍的に語学力が伸びたんだろうね。
英語勉強法
生の英語に触れる機会を増やす事を心掛けている彼だが、学校がないオフの時でも語学習得の努力を惜しまない。
#毎日英文チャレンジ
卒業後もできる限りイギリスでサッカー関連の仕事に就きたいと考えているチカラ君は語学習得にひたむきに向き合っている。毎日Twitterで英文とその日本語説明を投稿している。
そのストイックさは本物で、どれだけ忙しい時も、コロナウイルスの影響で日本に帰国している時も欠かさず投稿している。
【記念すべき初投稿】
初ツイートです。#毎日英文チャレンジ pic.twitter.com/HuC6HbK5qn
— Chikara Masu (@CMasutani) January 1, 2020
この元旦の投稿から222日間休むことなく投稿を続けている。学校に行く前に早起きして作成しているそう。
リスニング強化
わずか3ヶ月で英語を聞き取れるようになったというチカラ君は、リスニング強化として、
お気に入りの映画を英語音声、英語字幕で鑑賞し、セリフを3つ以上ピックアップ。
NHKラジオ英会話、BBCの教材、TEDなどを使ったリスニングトレーニング中に分からない単語が出てきたらすぐに英語で調べて、意味を英語でノートに書き溜める。
という勉強法をしているそう。
Billinge Football Club
大学の授業と英語の勉強とかなり忙しそうな彼だが、さらに地元のクラブにも所属している。
所属クラブは、イングランド北部のBillinge FC
7部のCheshire Association Football League所属 プレミアリーグから数えると11部相当
偶然Billinge FCのキャプテンをやっている人に「コーチに聞いてみる」と言ってもらえて練習参加が始まりました。
他にも何チームか練習参加させてもらっていましたが、その中でも1番組織がしっかりしているBillinge FCで続けることを選びました。
3週間くらい練習参加した後、この練習試合で「入団させるかを決める!」と言われて、結局同じタイミングで3人がチームに入団した感じです。
日本の高校や大学サッカーでは、パスの回し方、動き出し、ボールと選手の動き方、パス、トラップの精度など上手くて質が高いと思うシーンが多いです。
ポゼッションなどもオーガナイズされているチームはレベルが高いと感じていました。
一方で、イギリスで試合している時は自分の方が技術面で勝っていても、なかなかうまくいかない。
守備で必要な位置にいること、攻撃で個の力で打開するアイデアやクオリティ、シュートを決めきるところ、守りきるところ、奪いきるところ、ボールをキープしきるところなど、あらゆる局面においてイギリス人は”サッカーが上手い”と感じるシーンがたくさんありました。
”技術が上手い日本”、”サッカーが上手いイギリス”というところでイギリスのサッカーのクオリティを感じました。
あとはシンプルなところでは、全員が自分の意見を言える点、監督と選手のコミュニケーション、イギリス人が日々触れているサッカーのレベルが高すぎると思います。
言いたい事を言える環境があるからこそコミュニケーション総量が日本とは全然違うね。特に年上の選手や監督、コーチ陣との会話が圧倒的に違う気がする。
新シーズンはより高いレベルでプレーするため、自ら別のクラブにもコンタクトを取り、移籍を考えているとの事。
イギリス生活(サッカー観戦)
エバートンの方がチケットが取れて、赤より青が好きで、好きな選手がいて、地元感のあるスタジアムが好き、というシンプルな理由です。
このイギリスにいる4年間では、とりあえず色々なスタジアムに行ってみたいので一つのチームに固執せずそれぞれのチームの個性や熱を味わいたいです。
【エバートンサポーターのチカラ君】
そうだね。せっかく4年も滞在できるんだから1つのクラブに固執せず様々なカテゴリーの各年代のいろんなクラブの試合を観て欲しいと思います!
最後に
海外留学はするだけでも貴重な経験になる事は間違いありません。しかし早い段階で語学を習得できれば、1回の会話で聞き取れる内容も違えば、その先の会話を派生させることも可能です。また、学校の外の世界との繋がりをもつことで、学べる可能性がうんと広がります。留学中の行動をいかに広げるかで吸収力は大きく変わってきます。
同じところに同じ期間留学しても人によって経験値は全然違います。
何よりも最初に英語の習得に力を入れたチカラ君がこの先の3年間で得られるものはとても大きいと思います。
【1日のスケジュール例】
水曜、昨日の1日
多分水曜が1番時間の余裕ない pic.twitter.com/noSOZLqjEc— Chikara Masu (@CMasutani) January 23, 2020
大学・大学院留学にご興味ある方は、
または、公式LINEアカウント
モバイル:【@966xtdsg】
PC :【https://page.line.me/966xtdsg】
からメッセージください。