ドイツ女子サッカーで熾烈な得点王争いを演じる日本人留学生

2023-24シーズンからドイツ女子サッカー留学に挑戦している日本人選手がリーグの得点ランキングのトップに立ち、熾烈な得点王争いを繰り広げています。(第11節終了時点)
大学卒業後の留学からドイツ2部クラブのトライアル、現所属クラブでの活躍を紹介します。

ドイツ2部リーグのトライアル参加

大学の女子サッカー部に在籍している時から将来はドイツでプレーしたいと連絡を貰っており、卒業後になるべく早く留学できるよう準備を進めていました。
留学後、早速ドイツ女子サッカー2部リーグ(Frauen Bundesliga 2)に所属するクラブのトライアルに参加しました。2部になるとブンデスリーガ1部でやっていた選手や若手で将来を有望されている選手やそれなりの給与をもらっている選手もいて、想像以上にレベルが高くなります。

平均的に日本人よりも体格に優れている選手ばかりでスピードも格段と速くなります。パススピードやロングパスの距離、プレッシングのスピードや強度は日本では経験できないレベルです。

ドイツ4部リーグに所属

いくつかの練習参加をした後にドイツ4部のクラブに所属することを決めました。

2部リーグの練習参加が大きな自信となり、3部クラブの所属も問題なかったと思います。しかし、初めての海外サッカーであり、言語の問題を本人が強く感じていたため、1年目はより確実に出れるところに所属し、大きなインパクトを残して翌シーズンにステップアップすることを決めました。

得点王争い

現在、リーグ戦は第11節までが終了し、得点ランキング首位に立っています。

第8節は首位のボルシアMGセカンドチーム(女子のトップチームは2部所属、男子は日本代表の板倉滉選手が所属)との上位対決でした。惜しくも2-3の敗戦となりましたが、この試合でも一時逆転となる貴重なゴールを決め、続く第9節、10節でもチーム唯一のゴールを決め、チームトップスコアラーとして結果を残しています。第10節の2ゴールで単独首位に躍り出ました。

リーグ戦は残り僅か。この先もゴールを量産して得点王を獲得してもらいたいです。

サッカー観戦/視察

ちょうど筆者の出張中にタイミングが合ったので、いくつか試合にお連れしました。

2022-23 ドイツカップ (女子ポカール) 決勝

ヴォルフスブルク vs フライブルクのドイツ女子ポカール決勝を見に行きました。

日本女子サッカーでは想像できないぐらいの観客数とその熱量に興奮していました。「初めてこんなに女子選手がカッコいいと思いました!」と言ってくれるほど感動したみたいです。サッカー大国ドイツの女子サッカーのレベルと人気の高さを直に体感し、この国でやっていくんだと改めて気持ちが入ったかと思います。

ドルトムントアカデミー/ユースチームの視察

ドルトムントU19 vs デュッセルドルフU19の試合も一緒に視察に行きました。
どちらのクラブも将来のトップチーム候補やドイツ代表になるような選手がいて、ユースの試合と言えども、そのレベルの高さや施設の環境の良さに驚いていました。

最後に

ドイツ女子サッカー2部リーグのトライアルに参加をして、もう一度来て欲しいと言われる力があるので3部リーグには間違いなく加入できましたが、彼女は4部のクラブへの加入を決断しました。
留学生にとって試合に出れるか出れないかはその先のステップアップに大きな影響をもたらします。このままゴールを決め続ければ、間違いなくスカウトの目に留まりステップアップできます。

言語やドイツサッカーへの適応を考え、しっかりと自己分析をした上での判断は素晴らしかったと思います。

多くの留学生が1年目からとにかく高いカテゴリーのクラブに所属することを望みます。それが悪いことではないですが、やはり試合に出れなければその先のステップアップが難しくなってしまいます。少しでも上に行くためにしっかりと成長できる方法、場所を判断することもサッカー留学を成功させる秘訣です。


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